NIPT(新型出生前診断)の予約が取れない?5つの原因と対処法をご紹介

2022年7月1日

妊娠中、赤ちゃんの染色体異常について調べることができる出生前診断。

中でも、NIPT(新型出生前診断)は、精度の高さと安全性を兼ね備えた新しい検査として人気です。

一方で「NIPTの予約が取れなかった。」「NIPTの予約はまだしていないけど、予約が取りづらいと聞いて不安」という声をよく聞きます。

この記事では、NIPTの予約が取れないのはなぜなのか?またその対処法をお伝えします。

ぜひ、参考にしてみてください。

NIPTの予約が取れないケース5選

そもそもどうしてNIPTの予約が取れないのでしょうか?

NIPTの予約が取れないケースでよくある5つの原因をまとめました。

  1. 妊娠週数が早い
  2. 35歳の年齢制限がある
  3. 予約が殺到しているから
  4. 夫婦揃って複数回来院ができないから
  5. かかりつけ医に予約をしてもらえない

それぞれ詳しく説明します。

①妊娠週数が早い/遅い

妊娠10週〜妊娠15週ごろまで検査可能です。

NIPTは、赤ちゃんと同じDNA配列をもつ、cell-free DNA(セルフリーDNA)を利用します。これらのDNAは、妊娠10週目以降に妊婦さんの体内に流れ始めるため、妊娠10週目以前にはNIPTが実施できないのです。

また、NIPTを受けられる期限も決まっています。

日本では、人工妊娠中絶の手術ができるのは妊娠22週未満(21週6日)までと定められています。

中絶の時期と、その前に羊水検査を受けることを考慮し、妊娠15週目ごろまでにNIPTを受けることが推奨されているのです。

検査可能時期は病院によって少しずつ異なるため、事前に確認しておきましょう。

②35歳の年齢制限があるから

NIPTは、日本産科婦人科学会(以下、日産婦)の指針に沿って運用されています。

日産婦の指針では、以下のいずれか条件に当てはまる妊婦さんにのみNIPTを提供しています。

  • 超音波検査・または母体血清マーカー検査で染色体異常の可能性があると指摘された場合
  • 染色体異常をもつ子を妊娠した経験など、染色体異常を持つ子を妊娠する可能性が高い場合
  • 高年齢の妊婦の場合(35歳以上)

日産婦は不特定多数の妊婦を対象に胎児の疾患の発見を目的としたマススクリーニング検査として行われる可能性を危惧し、NIPTの対象は客観的な理由がある妊婦に限るべきであると考えています。

35歳以上の妊婦さんは、他の年代の方と比べ、染色体異常の可能性が高い事から客観的な理由として認められていますが、基本的にはNIPTは受けるべきではないと考えているようです。

そのため、日本産科婦人科学会の認可を受けた「認可施設」と呼ばれる病院では、基本的に年齢制限があるものと考えてください。

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※参考
母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査に関する指針

④夫婦揃って複数回来院ができないから

認可施設では、妊婦さんの制限以外にも、認可を受けるために守らなければならない条件があります。

  1. 検査前と検査後に、遺伝カウンセリングを実施すること
  2. パートナー(場合によっては家族)に先天的な障害、NIPT対象の染色体異常、NIPTの位置付けなどについて理解してもらうこと

これらの条件を踏まえると、夫婦揃って複数回遺伝カウンセリングを受けることを条件としている施設が多いです。

共働きの夫婦が、平日の同じ時間帯に欠勤するのは大変厳しいものでしょう。またつわりで体調が優れない時期ですので、何回も来院するのは大きな負担です。

さらに、カウンセリングや採血の日程を病院が指定する施設もあり、日程を選べない場合も。

NIPTを受けられる場合は、検査を受ける条件も合わせてチェックしておきましょう。

③予約が殺到している

認可施設の場合、検査の予約を取るのがとても大変です。

先ほどお話しした通り、受検前の遺伝カウンセリングが義務つけられていますが、実際にはカウンセラーが圧倒的に足りません。

例えば、昭和大学病院の予約サイトを確認してみると、週に8枠しかカウンセリング枠が設けられていません。

昭和大学病院の予約サイトより引用(※2019年1月21日閲覧)

そのため、1ヶ月〜2ヶ月後まで予約がいっぱいの状況でした。

NIPTが実施できる期間は決まっているため、認可施設では検査を受けられなかったという方がたくさんいます。

NIPTの予約が取れない時の対処法

NIPTの予約が取れない時、または、これからniptを予約する方は、とにかく早めの行動をするか、予約が取りやすい条件の少ない病院を選ぶことをおすすします。

①とにかく早めの行動をする

認可施設の中には、かかりつけ医が紹介状をFAXする以外に予約方法を設けていない施設があります。

どれだけ切迫した状況かというと、妊娠15週までに検査を受ける場合、2ヶ月(=8週間)前に予約をする、つまり、妊娠7週目には予約をする必要があります。
妊娠が確定するのは、胎児心拍が確認される妊娠6週目以降ですから、妊娠確定後1週間で予約しなければならないのです。

もちろん中には妊娠16週6日まで予約を受け付けている病院もありますが、確実にNIPTを受けたい場合は出来るだけ早く予約をしなければなりません。

②予約が取りやすく、条件も少ない病院を選ぶ

  • 1週間前〜当日まで検査の予約ができる
  • 予約枠が豊富
  • 夫婦揃っての来院規定がない(妊婦さんだけでも採血可能)
  • 1回の来院だけで検査が可能
  • 35歳以上などの年齢制限なし
  • 妊娠10週目以降の妊婦さんであれば検査可能

これらの特徴を持つのが「認可外の施設」です。

認可外の施設では、認可施設に比べて予約が取りやすいです。

一方で、カウンセリングがなかったり、専門外の医師(美容外科医・歯科医など)が検査を行なっており、十分なフォローがない施設も実際にはあります。

一概に認可施設がいい、無認可施設が悪い、ではなく病院の特色をみて、自分たちにあった病院を選ぶことが重要です。

niptの予約が取れなかった方におすすめの病院

NIPTの予約が取れなかった方は「八重洲セムクリニック」がおすすめです。

八重洲セムクリニックの特徴は「認可施設と無認可施設の良い部分を掛け合わせたクリニック」であること。

他の無認可クリニックでは、サポートが薄い可能性があります。

  • 専門外の医師が採血するだけ
  • もし結果が陽性だった時、羊水検査費用がかかる
  • 羊水検査を受けるために、別の病院を探さなければならない

しかし、八重洲セムクリニックは、産婦人科医が直接NIPTについて説明してくれたり、羊水検査は同じ病院で、かつ無料で行なってくれたりと、安心して検査を受けることができます。

肝心の予約も、採血の2日前まで電話予約を受け付けていますし、3日前まではWEB予約も受け付けています。

気になる方は詳細を確認してみてはいかがでしょうか。

NIPTの予約が取れない時の5つの原因と対処法まとめ

いかがでしたでしょうか?

NIPTについては様々な意見が飛び交う検査であり、一概に妊婦さん全員が受けるべき検査でもなければ、受けてはいけない検査でもありません。

最終的に決めるのは、ご両親のお2人です。

じっくりと話しあってお二人が納得する決断をしてください。

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