千葉大学医学部附属病院で受けられるNIPTの口コミ・特徴とは?

2021年6月21日

新型出生前診断(NIPT)をご存知ですか?

NIPTは従来の出生前診断にはなかった、「検査精度の高さ」と「検査の安全性」を両立した検査です。

しかし、懸念されている点もあります。

採血のみで検査ができるため、専門医でなくても採血さえできれば簡単に検査ができてしまうことです。そのためか、NIPTを実施している施設は、関東だけで50箇所以上あります。

検査施設が増えると同時に、どうやって病院を選べばいいのか?病院ごとに何が違うのか?など様々な疑問が出てくると思います。

今回は、日本全国のNIPT実施施設を徹底的に調べた私が、「千葉大学医学部附属病院」についてご紹介します。

ぜひ最後までご覧ください。

千葉大学医学部附属病院のNIPT情報

検査項目 21トリソミー(ダウン症候群)
18トリソミー(エドワーズ症候群)
13トリソミー(パトー症候群)
検査精度 99.9%
陽性の場合の対応 羊水検査を同じ病院でできるか:
遺伝カウンセリングをうけられるか:
中絶手術を同じ病院でできるか:不明
羊水検査の費用実費か病院負担か:不明
NIPT検査費用 検査前遺伝カウンセリング 10,800円
NIPT検査料金 197,640円
(検査後遺伝カウンセリング料金含む)
羊水検査の費用 不明
検査実施日 木曜午後
結果がわかるまでの日数 約2週間
結果の受け取り方 遺伝カウンセリングにて直接
検査会社 検査会社名:GeneTech株式会社
検査国名:日本
ポイント
  1. 陽性時、羊水検査を受けることができる
  2. 検査項目はベーシックな3つの項目のみ
  3. 遺伝カウンセリングを受けることができる

ポイント① 陽性時、羊水検査を検査費用負担なしで受けることができる

NIPTを受け陰性の結果が出た場合、その精度は99.9%と高い精度を誇ります。

しかし、陽性の結果は約20%の確率で、実際には染色体異常が無い(偽陽性)が含まれている可能性があります。

そのため、NIPT陽性の場合、確定診断の「羊水検査」を受けることが重要です。

千葉大学病院では、同院で羊水検査を受けられるので、羊水検査のために新たに病院を探す手間がありません。

ポイント② 検査項目はベーシックな3つの項目のみ

千葉大学病院の場合は21トリソミー・18トリソミー・13トリソミーの3種類のみです。

同じNIPTでも、病院によって検査項目が異なります。

例えば、性別・性染色体異常・全染色体異常・微小欠失(微細欠失)などより細かく検査が可能な施設も。

せっかく検査を実施するなら、出来るだけ多くの項目を検査しておきたいという方には向きませんが、基本的な3つのトリソミーだけ検査できればいいという方にはおすすめです。

ポイント③ 遺伝カウンセリングが実施される

遺伝カウンセリングとは、遺伝学について専門的な知識をもつカウンセラーさんが、「患者さん自身で意思決定ができること」を目的に行うカウンセリングです。

具体的には、検査について医学的な説明をしてくれたり、自分の意見をまとめるために相談に乗ってもらえたりします。

NIPTを受ける場合、検査の説明を兼ねて、全員が遺伝カウンセリングを受けることになっています。

ネットで調べるだけで分からなかったことや、不安なことを事前に解決できるので、安心してNIPTに臨むことができます。

千葉大学医学部附属病院でNIPTを受ける条件

年齢制限 有(35歳以上の妊婦さんのみ)
紹介状が必要か 必要(病院指定のフォーマットを印刷して記入)
夫婦で揃ってカウンセリングを受ける必要
その他の条件 検査の前後に合計3回のアンケート調査に協力
予約方法 かかりつけ医からのFAX・妊婦さん本人からの電話
ポイント
  1. 予約方法が少し複雑
  2. NIPTを受ける条件が厳しい

ポイント① 予約方法が少し複雑

NIPTを受ける際は予約が必要です。

まず、紹介状を千葉大学病院からダウンロードし、かかりつけ医に記入してもらいFAXで送ります。

その後、妊婦さん自身で電話にて外来の予約が取れたら完了です。

両方できて、初めて予約となりますので、早めからかかりつけ医に相談しておきましょう。

ポイント② 年齢制限など検査を受ける条件が厳しい

NIPTを受けたいと思っても、全員が受けられる訳ではありません。

例えば、35歳以下の妊婦さんは基本的にNIPTを受けられません。(※染色体異常の可能性が高い場合は35歳以下でも検査可能)

また、夫婦揃って遺伝カウンセリングを受けることも条件です。お二人で日程を合わせて来院しましょう。

これらの条件を満たしていない場合、検査を受けることすらできないので、他の病院を探す必要があります。

最初に確認しておきましょう。

千葉大学医学部附属病院のこだわりポイント

来院回数 最低3回
検査実績 不明
子連れで来院できるか 不明
個室対応は可能か 不明
担当医師の専門 産婦人科専門医
小児科専門医
臨床遺伝専門医
ポイント
  1. 専門医が検査を担当している
  2. 来院回数が最低3回と多い

ポイント① 専門医が検査を担当している

千葉大学病院では、臨床遺伝専門医、産婦人科専門医、小児科専門医の元でNIPTを行なっています。

他にも、以下のような専門領域の医師が在籍していることも魅力です。

消化器外科、乳腺外科、神経内科、産婦人科、臨床検査などを専門領域とする16名の専門医が幅広い領域に対応できるように協力体制を築いています。

※引用
挨拶|千葉大学医学部附属病院 遺伝子診療部

NIPTの検査の説明だけでなく、発見できる染色体異常が原因の合併症についても、専門医の意見を聞くことができます。

ポイント② 来院回数が最低3回と多い

NIPTは、検査前と検査後に遺伝カウンセリングを受けることが必須です。

このカウンセリングは夫婦で来院することが条件なので、平日に予定を合わせなけれなりません。

千葉大学病院でNIPTを受けた方の口コミにも、平日に予定を合わせることへの難しさが書かれていました。

千葉大の場合、
【1回目】遺伝カウンセリング(夫婦同伴)
【2回目】採血(妊婦のみ)
【3回目】診断結果の説明(夫婦同伴)

と、妊婦は3回・夫は2回の来院が必要。

しかも、1・3回目の夫婦同伴必須の来院は火・木曜の午後のみと、かなりスケジュール調整が厳しかった~

※引用
【NIPT】新型出生前診断レポ③スケジュール | まんまるDAYS
(2019年12月10日最終閲覧)

お仕事をされている方は、スケジュール調整がしやすいよう、事前に上司と相談しておくといいと思います。

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千葉大学病院と一緒に検討されているクリニック

病院名 八重洲セムクリニック ミネルバクリニック 平石クリニック ヒロクリニック
検査項目・検査費用 全染色体+微小欠失
196,000円~230,000円
全染色体+微小欠失
160,000円~190,000円
全染色体+微小欠失
120,000円〜180,000円
全染色体+微小欠失
180,000円~230,000円
検査を受ける条件 妊娠10週以降であれば特になし 妊娠10週以降であれば特になし 妊娠10週以降であれば特になし 妊娠10週以降であれば特になし
羊水検査 ◯※無料 × × ×
医師の専門・実績 産婦人科医
7,000件以上
臨床遺伝専門医
公表なし
スポーツ・内科医
1,000件以上
皮膚科医
公表なし
検査実施日 日曜日 平日、土・日曜日 月・火・水・金・土曜日 木曜以外
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千葉大学医学部附属病院の病院情報

住所 〒260-8677 千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-1
アクセス JR千葉駅・JR蘇我駅よりバス
お問い合わせ 043-226-2325(遺伝子診療部 電話・FAXともに)

まとめ

いかがでしたか?

千葉大学病院のNIPTは、幅広い領域の専門医の元、検査が行われています。

もし結果が陽性だったとしても、すぐに相談することができますし、検査前からカウンセリングで質問しておけば、より詳細な情報を元に意思決定ができます。

一方で、検査を受けるためのハードルはかなり高いと感じる方もいらっしゃると思います。

検査の予約、夫婦揃って数回の来院などのために、予定を調整するのはかなり負担です。その上、この時期はつわりで体調が優れない場合も。

たとえ年齢制限をクリアしていたとしても、負担が大きいのもまた事実です。

様々な点を考慮して、どの施設で検査を受けるのか決定しましょう。

※参考
NIPTについて|千葉大学医学部附属病院 遺伝子診療部
(2019年12月10日最終閲覧)

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