NIPT(新型出生前診断)を受けられる和歌山県から通えるおすすめ病院!【2022年最新版】

2021年12月23日

「NIPTを受けたいけど、近くにどんな病院があるかわからない。」

そのような悩みを抱えている妊婦さんは多いのではないでしょうか。

日本産婦人科学会の基本的な姿勢としてもNIPTについて医師が妊婦に積極的に知らせる必要はない。と話しており、十分な情報が出回りづらい状況になっています。

この記事では、NIPTの実施施設を徹底的に調べた私が「和歌山から通えるおすすめのNIPT実施施設」について詳しくご説明します。

病院選びでお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。

和歌山から受けに行けるNIPT実施病院

和歌山県立医科大学附属病院

検査前のカウンセリング〜陽性時までサポート万全の大学病院。

和歌山県立医科大学附属病院のポイント
  • 遺伝カウンセリングを受けることができる
  • 検査を受けるためのハードルが高い
  • 陽性時、同院で羊水検査を受けることができる

JRきのくに線紀三井寺駅より、徒歩約7分の場所にある大学病院です。

29の診療科がある大きな病院です。NIPTに関しても、産婦人科医・臨床遺伝専門医・小児科医が担当しており、安心感があります。

しかし、サポートが充実しているからこその問題点もあります。詳しくご紹介します。

特徴① 遺伝カウンセリングを受けることができる

遺伝カウンセリングでは、臨床遺伝専門医、または遺伝カウンセラーから、遺伝に関わる悩みや不安、疑問などを持たれている方々に、科学的根拠に基づく正確な医学的情報の説明を受けられます。

NIPTにまつわる問題は、ご自身やご家族の病気や将来について、何らかの選択を迫られることもあります。

今まで経験したことの内容で不安に襲われてしまうこともあるかもしれません。カウンセリングで医学的知識をつけ、心理面のケアも受けながら納得できる決断をしてきましょう。

特徴② 検査を受けるためのハードルが高い

ハードル一覧

  • 35歳以上の方、または染色体異常の可能性が高い人のみ受検可能
  • 妊娠11週〜13週までに採血を実施
  • 毎週水曜日 9時00分から12時00分のみ遺伝カウンセリングを実施
  • 研究に参加することができる人
  • 夫婦揃って遺伝カウンセリングを受診しなければならない
  • 予約はかかりつけの病院経由のみ※個人からの問い合わせには対応していない
  • 紹介状必須

年齢制限があり、34歳以下の妊婦さんは染色体異常の可能性が高い人を除き、基本的に検査を受けられません。

たとえ、受検の基準を満たしていても、かかりつけ医に紹介状を書いてもらったり、平日の決まった時間にしか検査を受けられなかったり、夫婦揃って決まった日に何度も来院しなければなりません。

遺伝カウンセリングを夫婦で受けられ、慎重に意思決定をしていく反面、ご夫婦のご都合を上手く合わせることが求められます。

特徴③ 陽性時、同院で羊水検査を受けることができる

NIPTは陰性の的中率が高いので、陰性の場合はほとんど心配いらないという判断ができます。しかし、陽性的中率は低く、約20%の確率で実際には染色体異常がないが、陽性と表示されてしまうことがあります。これを偽陽性と呼びます。

NIPT陽性の場合は、偽陽性か、本当に染色体異常があるかを確認するため、母子共にリスクのある羊水検査を受けなければなりません。

和歌山県立医科大学附属病院の場合、羊水検査の際は術後の様子観察のため、入院して安静にします。リスク管理は万全ですが、NIPTも羊水検査も保険適用がなく実費で支払う必要があります。

和歌山県立医科大学附属病院の情報まとめ

検査項目/検査費用 21トリソミー,18トリソミー,13トリソミーの3種類
検査を受ける条件 年齢制限あり
妊娠11週〜13週までに採血を実施
紹介状必須
夫婦揃って3回来院する
羊水検査を同院で受診できる
遺伝カウンセリングを受けられる
陽性時のサポート 羊水検査無料
医師の専門/実績 産婦人科医・臨床遺伝専門医・小児科医
公表なし
検査実施日 9時00分から12時00分
アクセス 〒649-7113
和歌山県伊都郡かつらぎ町妙寺219
JRきのくに線 紀三井寺駅下車 徒歩約7分

公式ホームページはこちら

日本赤十字社 和歌山医療センター

日本赤十字社のポイント
  • 遺伝カウンセリングを受けることができる
  • 検査を受けるためのハードルが高い
  • 陽性時、同院で羊水検査を受けることができる

検査前のカウンセリング〜陽性時までサポート万全の赤十字病院

日本赤十字社は、紛争・災害・病気などで苦しむ人を救うためあらゆる支援をしている認可法人です。国内には系列の病院が多くあり、そのうちの和歌山センターです。

NIPTを受けるためのサポートが充実しており、不安の強い方にとっては大きな支えとなる病院でしょう。しかし、その反面検査を受けるためのハードルが高いなどの問題点もあります。

後悔しない選択をするため、日本赤十字社 和歌山医療センターについて詳しくご紹介します。

特徴①遺伝カウンセリングを受けられる

和歌山県立医科大学附属病院と同様、遺伝カウンセリングを受診できます。

検査前と検査後の2回、夫婦揃って受診します。検査前には年齢に応じた染色体異常の可能性や、NIPTでわかることなど、NIPTについての医学的知識をつけ、検査後には結果の解釈について説明を受けます。

不安の強い妊婦さんにおすすめです。

特徴②検査を受けるためのハードルが高い

検査を受ける条件

  • 35歳以上の方、または染色体異常の可能性が高い人のみ受検可能
  • 妊娠10週0日から13週6日に遺伝外来を受診
  • 遺伝カウンセリング:毎週(水)(金)午後2時より(完全予約制)
  • 採血:毎週火曜日のみ
  • 最低でも3回来院しなければならない
  • 夫婦揃って遺伝カウンセリングを受診しなければならない
  • 予約はかかりつけの病院経由のみ※個人からの問い合わせには対応していない
  • 紹介状必須

和歌山県立医科大学附属病院と同じく、検査を受けるために上記のような条件があります。

検査の条件はほとんど同じで、異なるのは、遺伝カウンセリングの日時と、妊娠週数の条件です。日本赤十字和歌山医療センターでは、遺伝外来の受診が13週目までに行えばいいので、和歌山大学病院よりも1週間余裕があります。

ご夫婦のご都合のつきやすい病院を選ぶといいと思います。

特徴③陽性時、同院で羊水検査を受けることができる

どうして羊水検査が必要であるかは、先ほど紹介した通りです。

産婦人科医がNIPTに携わっているからこそ受けられるサポートですね。

日本赤十字社 和歌山医療センターの情報まとめ

検査項目/検査費用 21トリソミー,18トリソミー,13トリソミーの3種類
約20万円
検査を受ける条件 年齢制限あり
紹介状必須
夫婦揃って3回来院する
分娩予定日が決まっている
分娩する施設からの妊娠および分娩経過の情報を当センターに報告していただける
遺伝カウンセリング外来受診日が妊娠10週0日から13週6日である
検査前後の遺伝カウンセリングを夫婦で受けることができる
陽性時のサポート 羊水検査を同院で受診できる
遺伝カウンセリングを受けられる
医師の専門/実績 産婦人科医・臨床遺伝専門医・小児科医
公表なし
検査実施日 毎週(水)(金)午後2時より(完全予約制)
アクセス 〒640-8558 和歌山市小松原通四丁目20番地
・JR和歌山駅 南海電鉄和歌山市駅最寄り

奥野病院

奥野病院のポイント
  • 産婦人科医によるカウンセリングを受けられる
  • 検査を受けるハードルが低い年齢制限なし・紹介状なし
  • 陽性時、無料で羊水検査・カウンセリングを受けられる
  • 検査項目が豊富

サポートの充実度と利便性を兼ね備える国内でも珍しい産婦人科クリニック

今までの2院は、NIPTを受けるためのサポートが充実している分、検査を受けるためのハードルが高いという問題点がありました。

しかし、奥野病院はサポートの充実度をそのままに、検査を受けるための条件をほとんど無くし、検査を希望する妊婦さんがNIPTを受けられるような環境を提供しています。

大阪府の病院なので、県外にはなりますが、来院回数が1度で良いため大きな負担にはならないでしょう

特徴①検査を受けるハードルが低い年齢制限なし・紹介状なし

最大の特徴として、検査を受けるハードルが低いことが挙げられます。

今までご紹介した2院は、年齢制限、夫婦揃っての複数回の来院、妊娠週数、紹介状、かかりつけ医からの予約など検査を受けるための条件が数多くありました。

奥野病院は、妊娠10週以降の妊婦さんであることのみ。

年齢制限がなく、1度の来院で採血ができるので、34歳以下の妊婦さんや、ご夫婦の予定が合いづらいかたも検査を受けられます。また、WEBまたは電話から予約ができ、紹介状不要なのも嬉しいポイント。

特徴②産婦人科医によるカウンセリングを受けられる

検査を受けるハードルが低いだけではなく、カウンセリングも充実しています。

NIPTの基本的な説明を受けた後、相談したいことがあれば個別に真摯に対応してくれます。

また、採血後でも、不安なことがあれば、いつでも電話で相談もできるので安心です。大学病院など大きな病院では、個人の電話での相談は受け付けていないこともあるので、大きな安心材料となるでしょう。

特徴③陽性時、無料で再診察・羊水検査を受けられる

陽性の場合、再診察を行い、最適なタイミングで羊水検査を行います。

通常、羊水検査は約15万円+ベッド代かかりますが、奥野病院の場合、全て病院側が負担してもらえます。

羊水検査だけを行なっている病院は他にもありますが、年齢制限を設けていたり、カウンセリングを受診するなど、また病院探しで手間がかかってしまうことがあります。

その点、1つの病院でカウンセリング〜陽性時のサポートまで全て完結する上、お財布にも優しい奥野病院は負担が少なくおすすめです。

特徴④検査項目が豊富

奥野病院は、NIPTを担当する医師自ら海外の検査会社を視察、協議を重ねた結果、世界的シェアを有する「ベリナタヘルス社」という検査会社を利用しています。

ベリナタヘルス社のNIPTは、1〜22番染色体・性染色体の数的異常や、染色体の一部が欠けてしまう微小欠失症候群、また性別などが検査項目です。

検査精度も99.99%と非常に高く、信頼の置ける検査会社です。

公式ホームページはこちら

奥野病院の情報まとめ

検査項目 全染色体
性染色体
微小欠失
検査費用 基本検査:197,000円
全染色体検査:220,000円
全染色体+微小欠失検査:230,000円
陽性時の羊水検査の費用 無料(全額病院負担)
検査を受ける条件 妊娠10週以降であれば特になし
検査実施日 毎週日曜日
アクセス/住所/電話番号 大阪市阿倍野区天王寺町北2-31-4
天王寺駅徒歩 10分 寺田町駅徒歩 5分 河堀口駅徒歩 7分0120-011-073

東京中央美容外科堺院

東京中央美容外科堺院のポイント
  • 検査を受けるハードルが低い
  • 遺伝カウンセラーと電話できる(※要予約)
  • 羊水検査は、他院を予約しなければならない

利便性に特化した美容外科クリニック

今まで紹介した2院と大きく異なり、美容外科のクリニックです。

個室対応をしてくれたり、美容外科ならではの綺麗な院内環境で検査を受けられます。

検査を受けるハードルの低さなどの魅力と、専門外の医師が担当することによるデメリットを比べて慎重に検討しましょう。

特徴①検査を受けるハードルが低い

奥野病院同様、年齢制限がなく、1度の来院で検査ができ、紹介状が不要です。

妊娠週数は10週〜15週6日と制限があるのでご注意ください。

東京中央美容外科堺院では、不定休で平日・土日両方とも検査を行なっているので都合がつけやすいのも嬉しいポイントですね。

特徴②遺伝カウンセラーと電話できる(※要予約)

東京中央美容外科クリニックは、平石クリニックという東京のクリニックから採血のみ委託されています。平石クリニックの予約センターでは、最近遺伝カウンセラーに相談できるサービスを開始しました。

事前に予約が必要ですが、詳しいNIPTについてのお話しを聞けるのは大きなメリットでしょう。

ただし、当日の採血や問診を行うのはあくまで美容外科医ですので、採血までにカウンセラーとお話ししておきましょう。

特徴③羊水検査は、他院を予約しなければならない

東京中央美容外科クリニックでは、メールでNIPTの結果を受け取った後サポートは基本的にありません。

羊水検査を実施しておらず、かつ紹介も行なっていないので、ご自分で病院探しからはじめなければなりません。

羊水検査の結果を受け取るまでに約2週間かかるので、人工妊娠中絶手術を検討されている場合は、迅速な行動が求められます。

公式ホームページはこちら

まとめ

いかがでしたでしょうか?

検査を受けるための条件が厳しいものの、サポートが充実した病院が多くあります。

一方で、34歳以下の方は検査を受けることすらできなかったり、受けられる条件が揃っていても、予約の段階でつまづいてしまうことも。

病院ごとに特徴がありますので、ご自身で納得できる病院を見つけましょう。